こんにちは、にはまそ(@nihasim2_)です。
本記事では、2024年7月下旬に開始されるLINEMOのベストプランを解説します。
あるようで意外と珍しい10GBのプラン。この容量がサブプランから出るというのは大きな変化だと感じる反面、そこまで引きが強いわけではないような…?という良くも悪くもない、なんともLINEMOらしい立ち位置に落ち着いています。
なぜそんなことになっているのか、詳しく見ていきたいと思います。
なお、本記事に登場する料金はすべて税込み表記です。
ベストプランの概要・総評
10GBまでのベストプランと、30GBまでのベストプランVの2種類が提供されます。
どちらも段階性となっていて、ベストプランの方は0~3GBと3~10GB、べストプランVは0~20GBと20~30GBで分かれています。契約事務手数料は無料。
それぞれ評価するならこんな感じ↓
—ベストプラン—
・3GBは普通
◎10GBは肩身の狭かった人に向けた新しい選択肢になった(ただし格安SIMを選んだ方がより安く使える)
△段階性プラン、しかも節約モードもないので「自分で調整して料金を抑える」ができない
△10GB超えた後の速度制限が300kbps。15GBを超えると128kbps。制限後は使いにくい
—ベストプランV—
△20GBはahamono後追い
△30GBはシンプルに高い。他社の大容量プランや無制限プランの方が優位
△段階性プラン、しかも節約モードもないので「自分で調整して料金を抑える」ができない
△速度制限後は1Mbpsだが、45GBを超えると128kbps。実質45GBが天井。
3GB990円はいまやありふれた金額設定になっていますね。特に驚きもなくなった普通の金額です。
一方、今回目新しいのは10GBで2,090円。
10GBという容量も珍しいですが、それでいて2,090円は確かに安い。何の条件もなしで使うには最安クラスだと思います。速度制限後は非常に使いにくくなりますが、10GB以下のプランを選ぶ場合はさほど気にならないと思います。もし10GBかつ制限後1Mbpsほしいのであれば、J:COMモバイルを選びましょう。キャンペーン時がねらい目ですが、そうじゃなくても10GBで2,178円で利用可能です(以下、過去記事ですがJ:COMモバイルの料金体系は変わっていません)。
総じてベストプラン(緑色の方)は良プランだと言えるでしょう。格安SIMと比べると割高ですが、サブプランで選択肢ができた、ということを評価しています。5段階評価なら4は堅いかな。段階性じゃなければなあ……。
しかし青色の方、ベストプランVはどうでしょうか。
20GBに5分かけ放題付けて2,970円。
え、ここにきてまさかのahamoと一緒?今更?
はい、そうなんです。しかもahamoと違って20Gを超えると勝手に料金上がります。これだからやっぱり段階性は人に勧めづらい……。正直に言うとahamoに勝っているところはありません。せめて5分かけ放題外して税込2,530円とかなら差別化できたんじゃないかなあと思ってしまいます。欲を言えば10GBプランもひっくるめてもっと下げて欲しいんですが。
ただし2024/06現在、docomo回線の不調は続いているみたいなので、その場合はこのプランも選択肢に入るかなと思います。
少量プランならIIJなどの格安SIMの方が安く、たくさん使いたいなら楽天や大手の大容量が候補に入ってくる。使い放題でもない段階性プラン。
低容量は”悪くはない”プランにとどまっており、高容量は”誰向け?”な印象です。
通話については22円/30秒かかるので、電話量の少ない人はG-Callを、多い人はかけ放題を使いましょう。
既存のプラン(ミニプラン・スマホプラン)からの変更は微妙。10GB弱ほしい人にはメリットあり
続いては、「今LINEMOを使っているが、ベストプランに変更した方がいいのか?」について考えてみます。
結論:毎月6~10GBぐらいの人は変えるとメリットあり。それ以外の人はそのままでOK
—ミニプラン(3GB)からの変更—
◎追加購入なしで10GBまで使えるため、使い方の幅は広がる
△段階性になったことにより、3GBを超えると勝手に料金が上がる
△節約モード(通信速度が遅い代わりにギガ数を消費しないモード)も無し
—スマホプラン(20GB)からの変更—
◎10GB以下で収まる人なら毎月638円浮く
△10~20GBの人にとっては、速度の大幅低下(300 or 128kbps) か242円の負担増の地獄の選択
△5分かけ放題も人によっては余計
△20GB超える場合は(これまでは1Mbpsで利用できていたが)増額に
△節約モード(通信速度が遅い代わりにギガ数を消費しないモード)も無し
ミニプランからの変更は、正直リスキーだと思います。
というのも、使い勝手の幅が広がるよりも1,100円負担が増えるの嫌じゃない?と思うからです。3GBを絶対超えない人も、制限後の速度で今まで使っていた人も、それで不満がなければそのままをお勧めします。
一方で、「3GBだと不便だけど10GBは超えないかな」という人にはベストプランは結構オススメ。
というか既存のミニプラン(3GB)とスマホプラン(10GB)がオススメじゃない、というだけ。もちろんお財布との相談ではありますが、サクッと変えてしまっていいと思います。
そして「10GBじゃ足りねえよ!20GBとかそれ以上ほしい!」っていう方。他社へどうぞ。
おまけで付いてたLINEスタンプ プレミアム for LINEMOも、新プランで廃止となるのでほんとに残る意味ないんじゃないかなと思ってます。
10GBという通信容量の目安
10GBと言われてピンとこない人は、以下のような使い方だとイメージしてください。
ここ1年の僕の使い方です。これでおよそ8.5~9.5GBぐらいになります。
平日;通勤往復2時間弱。80分はYoutubeを1.5倍~2倍速で流す。40分はネットサーフィン
休日:月1~2回は終日外出。合計2~3時間はYoutubeを1.5倍~2倍速流し、合計30分はgoogleマップを開く
興味があるならキャンペーン期間中だけの利用でもいいかも
LINEMO自体はもちろん、”10GB”という容量を低コストで試すいい機会
ベストプラン発表記念キャンペーンとして、今申し込むと2024年9月末まで10GB990円で利用できます。
「安いよ!今申し込むべきだよ!」とは思わないのですが、この価格なら試すにはちょうどいいかなとは思っています。
試すというのはLINEMOの使い勝手・繋がりやすさ・速度などもそうなのですが、一番は「10GB」という通信容量について。実際に自分で何GB使ってるのか、ちょっと節約すれば10GBで足りるのか、他社の20GBプランを申し込むべきなのか。コスト低くそのあたりを体感できるありがたいキャンペーンだと感じています。スマホ料金の節約を考えている人向けの申し込み方になります。
最悪、早めに乗り換えてしまうのも視野に入れていると、ご自身にとって満足のいく選択が取れると思います
(※キャリアホッパー(スマホ会社を転々とすること)を推奨するわけではありません。短期解約になってしまう恐れはあるものの、使いづらいままわざわざ使い続ける意味はないと考えているためです)。
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