この記事の情報は2024/12時点のものです。
こんにちは、にはまそ(@nihasim2_)です。
今回は、J:COMモバイルをレビューしていきます。過去に一度レビューしてますが、情勢がまた変わってきているので改めて。
大手のTV・固定回線サービスを提供するJ:COMのスマホプラン。良いところもあれば大きなデメリットもあるピーキーな格安SIMです。
そんなJ:COMモバイルに対する、筆者の評価はこちら。
料金 | (2.5 / 5.0) |
プランの 選びやすさ | (2.5 / 5.0) |
通信速度・安定性 | (3.0 / 5.0) |
手続きの簡単さ | (1.5 / 5.0) |
サポート | (3.5 / 5.0) |
総合評価 | (2.5 / 5.0) |
ひとこと感想 | 速度は十分出る。手続きのめんどくささは大手ゆえか。マンションにJ:COMの固定回線が入っているなら選択肢になる |
本記事では、J:COMモバイルについて以下の内容を紹介しています。
- 料金
- 速度
- メリット・デメリット
- 評判
\WEB申し込みで手数料無料/
J:COMモバイルの料金
J:COMモバイルの料金表がこちら↓
プランの構造が少々複雑なのでポイントをまとめます。
–POINT–
- 基本のデータ容量は1GB, 5GB, 10GB, 20GBの4種類(表の最上段)
- 他のJ:COMサービスを使っている場合、5GB, 10GB, 20GB, 30GBに増量(データ盛適用時)
- 税込の月額料金はそれぞれ1078円, 1628円, 2178円, 2728円(画像の青枠)
- 22歳以下or60歳以上なら、一番下のプランを除いて6か月間割引(最強ヤング割・シニア60割適用時)。1628円→550円, 2178円→1100円, 2728円→1650円
J:COMモバイルは、他のJ:COMサービスを使っていると「データ盛」が適用され、使用できるデータ量が増加します。タイトルにもある通りデータ盛を適用してなんぼなところがあるので、その状態で他ブランドと比較してみましょう。
J:COM MOBILE | povo | LINEMO | ahamo | UQ | 日本通信SIM | IIJmio | |
3 GB | 990円 | 990円 | (730円) | ||||
4 GB | 1078円(最安時) | ||||||
5 GB | 1078円 | ||||||
10GB | 1628円 (550円) | 1800円 | 2090円 | 1500円 | |||
15GB | 2178円(最安時) | ||||||
20GB | 2178円 (1100円) | 2164~2700円 | 1390円 (5分カケホor 月70分付) | 2000円 | |||
25GB | 2067~2164円 | ||||||
30GB | 2728円 (1650円) | 2200~2780円 | 2970円 (5分カケホ付) | 2970円 (5分カケホ付) | 3278円 (33GB・10分カケホ付) | 2700円 | |
50GB | 2178円 (5分カケホor 月70分付) | ||||||
備考 | 赤字はヤング割・60割適用時 5分通話…+550円 | 5分通話…+550円 |
5GB以下での比較
povoやLINEMOは3GB/990円の一方、J:COMモバイルは5GB1078円。お得なのはJ:COMの方ですが、3GBで十分な方はわざわざJ:COMにする必要は薄いかもしれません。3GBなら選択肢も豊富ですしね。
競合になるのはワイモバイルやUQの4GB1078円(最安時)、IIJmioの5GB990円あたり。
固定回線の割引が入るならワイモバイルやUQもありですし、安く端末を手に入れたいなら取り扱い機種が豊富なIIJmioがおすすめ。
ただし後述しますが、J:COMモバイルはWEB申し込みで手数料3300円が無料になるので、料金面ではJ:COMに軍配が上がることが多そうです。
10GB前後での比較
LINEMOが10GB2090円、IIJmioが10GB1500円なのでJ:COMで10GB1628円はなんとも微妙なところ。速度を考えると個人的には大アリですが人に勧めるにはもう一押し欲しい気がします。少しでも安くしたいならIIJmioに、安心感という意味ではLINEMOも選べるのでお好みに合わせてどうぞ。
20〜30GBでの比較
ahamo, LINEMOは30GB+5分かけ放題で2970円。povoは月あたり25GBで2067〜2164円、30GBで2200~2780円。ワイモバイルも30GB2178円(最安時)ですから、J:COMの20GB2178円や30GB2728円に料金的な優位はあまりありません。
au回線に絞れば、UQは33GB+10分かけ放題とはいえ3278円ですし、povoはトッピングの残期間と残容量に追われてメイン向きじゃないのでJ:COMも選択肢に上がってくるでしょう。
数年前の話になりますが、にはまその場合かけ放題は不要で数百円でも安くしたいという希望があったのでJ:COMがぴったりでした。結果的にau・UQよりも速度が出て昼も遅くならなかったので最適解だったと思います。
最強ヤング割、シニア60割適用中は独擅場
22歳以下、60歳以上ならば6か月間の割引が適用されますが、この割引中は他を寄せ付けないほどの低価格設定となります。
\6か月間 5GB1,078円で!/
J:COMモバイルの速度
J:COMモバイルの速度は、他の格安SIMと比べても地域とタイミング(年月)によってかなり変動します。
以前にはまそが利用したときの速度がこちら。
大阪の梅田付近での測定ですが正直かなり速く、auにも勝る速度が出ていました。格安SIMの管理人様の速度測定においても、2024/12現在J:COMは格安SIM平均より速い速度を保っています。
通信速度の速い・遅いは主に下りで判断しています。
普段使いであれば下りが20Mbps超えていればまず問題ないです。
原神などオンラインゲームでも30Mbpsあれば
快適にプレイできるとされています。
一方で、2023/7時点では昼時に10Mbpsまで(それでも十分ですが)速度が落ちたり、以下の声のようにそもそも遅かったりもするようです。
にはまそは「速度的には全く問題ない」と思っていますがあくまで参考程度にお考え下さい。
J:COMモバイルのメリット・デメリット一覧
そんな料金・速度ともピーキーなJ:COMモバイルですが、他にも様々メリットデメリットがあります。
\6か月間 5GB1,078円で!/
J:COMモバイルのメリット
(データ盛込みで)20GB, 30GBの容量の多いプランは制限後速度1Mbps
通信容量の多いプランは制限速度が1Mbpsとなっているため、低速で使い続けることも可能となっています。速度が制限されても、プランの通信容量以上に使いたい場合に考慮してみるのが良いでしょう。
1Mbpsあれば、読み込みに時間はかかりますが動画を見ることも可能です。
原神などの重いゲームは難しいと思うのでその点はご注意ください。
ちなみに、小容量プラン(データ盛込み5GB,10GBプラン)は制限後200kbpsまで落ちるのでまともに使うのは難しくなってしまいます。こちらの場合は制限後の通信は当てにしないのが吉。
WEB申し込みなら初期費用(事務手数料+SIM発行料)0円
昨今は初期費用がかかる格安SIMがまた増えてしまいましたね。
など各社様々ですが、J:COMモバイルの場合はそもそもSIM発行料は0円。加えて、オンラインでの申し込みなら事務手数料も0円になります。
キャッシュバックなどがあればまた別ですが、料金負担を減らそうとしているのに手数料で4000円近く払っていてはバカバカしいですよね。
ヨドバシカメラで申し込もうとしたら手数料3300円かかるとのことで諦めました。
翌月末までくりこしあり
J:COMは余った通信容量を翌月に繰り越すことができます。繰り越せる期間は1ヵ月のみですが、翌月は繰り越された分から消費されます。
あまり役に立つ機会は少ないものの、常に余裕を持って利用できるという精神的な面でのメリットと捉えています。
J:COM STREAMがカウントフリーで使える(J:COM TV加入者のみ)
J:COMモバイルでは、J:COM STREAM(J:COMが提供する動画配信サービス)を通信容量の消費なしで観ることができます。
J:COM STREAMで観られるコンテンツはこちらで確認できます。
J:COM STREAM自体がJ:COM TV契約者しか利用できないため、メリットを受けられる人は少なそうに思います。しかしそもそもJ:COMモバイルはデータ盛が前提の料金設定になっているので条件は比較的満たしやすいでしょう。
※2025年2月より、チューナーやアプリの変更が必要な場合があります。こちらも併せてご確認ください。
高セキュリティwifi接続サービス「ギガぞう」が無料で使える
J:COMモバイルを契約すると、Wi2が整備する高セキュリティWi-Fiが使えるサービス『ギガぞうWi-Fi』の「スマホ専用プラン」(200円)が利用可能になります。
このギガぞう、機能は大きく2つあります。
①高セキュリティWi-Fiへの自動接続
②フリーWi-Fiに接続時、自動でVPNで暗号化(高セキュリティ化)
ざっくりまとめると、アプリを入れて初期設定をすると色んなところで安全にWi-Fiに接続できるというサービスです。
多くの人にとって有用なサービスで、これがあれば契約するプランの通信容量が少なくても問題なさそうに思えるのですが過信は禁物。全然つながらないという声もありますので、必要な分はあくまでスマホのプランの方で確保しておきましょう。
僕が梅田周辺で使ってみたときにも全然つながりませんでした……。速度が出ないとかではなくオフライン状態。満員電車で繋がらなかったという人もいたので、実用的なエリアはかなり狭いのかもしれません。
問い合わせの無人対応は24時間365日。有人対応も9-21時で対応も◎
J:COMの場合、LINEやチャットでの問い合わせの自動応答は24時間対応。LINEでオペレーターに質問したい場合は9:00-21:00で可能です。
また、オペレーターの対応は迅速かつ的確で良かったです。電話だと窓口の人がよく分かっていないこともあるのですが、全く問題ありませんでした。
J:COMモバイルのデメリット
店舗サポートありだが店舗数は48のみ(2024/12時点)
J:COMは対面サポートが受けられる数少ない格安SIMです。
大手のオンラインプラン含め、格安SIMやMVNOのサポートは電話やチャット、メールに限られていることが多いですよね。それで十分という方も増えてはいますが、一方で不安を感じる方もいらっしゃいます。
その点で対面の選択肢もあるのは良いと思うのですが、J:COMの店舗数は非常に少なく、その数48店舗。
店舗でのサポートをお求めの場合は、近くにあるかどうかこちらからご確認ください。
料金設定はJ:COMサービスとの併用「データ盛」が前提
J:COMモバイルは他のJ:COMサービスとセットなら小容量プランのお得度が高めですが、これはデータ盛によって使える通信容量が増加するためです。
J:COMサービスとセットにしない場合、通信容量が増えず、他の格安SIMと比べても割高になってしまいます。
J:COMの料金設定はあくまでデータ盛が前提にあることは念頭に置いておきましょう。
端末のセット販売の種類が少ない
J:COMでは回線契約と同時にスマートフォンを購入することができます。ただし、その種類が非常に少ないのが問題。2024年12月時点でのラインナップがこちらのiPhone1種類、Android5種類のみです。
そもそも6種類しかないのに、ある程度の性能があるものと考えるとiPhoneSE3とAQUOS sense9ぐらいのものです。しかも端末代の割引もあまりないことを考慮すると、わざわざJ:COMで購入する必要はないかなと思います。
支払いは原則クレジットカード
J:COMモバイルの支払いは原則クレジットカードしか指定できません。口座振替は不可です。唯一の例外として、J:COMの他サービス(TVやネット回線など)をご利用中の方で口座振替の場合は、そのまま口座振替のご利用も可能です。
Paidyなどを利用しての口座振替もできないので口座振替希望の方は別の格安SIMを選びましょう。
選べるのはau回線のみ
J:COMモバイルは現在au回線しか提供していません。docomoやSoftbank回線が欲しい方には向いていません。
メインでdocomoやSoftbankを使っている場合は、サブとしてむしろお勧めしたいぐらいです。ぜひご一考ください。
LINEの年齢認証不可
J:COMモバイルではLINEの年齢認証ができません。
LINEの年齢認証が使えないことで
- ID検索での友だち追加
- 電話番号での友だち追加
- オープンチャット参加
などができなくなるので、これらの機能を使う予定がある場合はご注意くださいね。
22歳以下、60歳以上の人とその家族は割引になるが6ヶ月のみ
J:COMの数少ないキャンペーン、最強ヤング割とシニア60割。
これらはどちらも最大5回線まで料金が大幅に割引になるというものです。
シニア割には更に5分/回かけ放題と遠隔サポート、迷惑電話ブロックがついてきます。
※2024/12/31までの申込てあれば5分/回かけ放題の代わりに60分/回かけ放題が選択可
割引額が大きく、これ自体はメリットなのですが、いかんせん期間が短い!
元々の値段は特筆するほど安くはなく、LINEMOのように全額ポイントバックになるわけでもなく、キャンペーンに年齢制限もある。そのうえで6カ月間のみというのはなんとも微妙なところ。
J:COMの速度や繋がりやすさ、サポートなどを試しに使ってみる期間として捉えるのが良いかなと思います。
無制限のかけ放題が存在しない 通話料金も22円/30秒
なんともびっくりな点その1。
J:COMモバイルには60分/回のかけ放題と5分/回のかけ放題は存在しますが、24時間の完全かけ放題はありません。
通話を主体で考えている方には向かない格安SIMとなっています。
契約は1住所につき1名義のみ
なんともびっくりな点その2。J:COMモバイルを契約する際、同じ住所での別名義の契約はできません。
例)
○○市△△区1-2-3という住所でAさんがJ:COMモバイルを使っていました。
今度は同じ住所(○○市△△区1-2-3)でAさんの家族であるBさんがJ:COMモバイルを申し込もうとしました。
けれども、Bさんの名義では契約ができません。
このとき、BさんがJ:COMを使おうとすると、Aさんの名義で、2回線目として登録する必要があります。つまり、家族で利用する場合はすべてまとめて1つの名義にする必要があるのです。
\一人暮らしのJ:COMユーザーにおススメ/
J:COMモバイルの評判
J:COMの評判を調べてみると、否定的なレビューが目立つ結果になりました。
繋がりやすさ・速度・手続き面でネガティブな結果になりましたが、モバイルの速度が130Mbpsを超えているレビューも一部見られました。
しばらくは待ってみた方が良いかもしれません……。
まとめ:J:COMサービス利用中なら選択肢。そうじゃないならスルー
ここまでご覧いただきありがとうございます。
改めて、J:COMモバイルのメリットデメリットをまとめると以下の通り。
J:COMのネットサービスを使っている場合、UQでも割引が入ることが多いのでわざわざJ:COMモバイルを使う人は少ないですよね。とはいえ料金的にはお得になるので、ちょっとでも固定費下げたい!という場合には一考の余地ありです。Xを見ていても手続き面での煩わしさや不備が目立ちますが、サポートは比較的手厚め。
特にお勧めしたいのは一人暮らしの学生の方。特に関西だとJ:COMが最初から入っている(J:COM in my room)マンションも少なくないはず。データ盛+ヤング割が適用できれば、6ヵ月とはいえかなり固定費削減につながります。経験談。
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